先日、生徒さんからピアノのお悩み相談を受けました。
お悩み★暗譜して弾くと途中で迷子になって演奏が止まります
緊張しているわけでもないのに何で…?
あ、でももう一回最初から弾き直せば1曲通して弾けるんです!
アドバイス:そういう時こそ暗譜で弾くのは一旦やめましょう。
楽譜を見て、途中から弾く練習をしてみてください。
暗譜の時に迷子になってしまう理由の一つに、普段から楽譜を見ないで弾く習慣があることが考えられます。
暗譜で止まってしまった生徒さんに
「では、今とまったところ…曲の途中から弾いてみてください」
というと、大抵の子がすぐには弾けません。
「じゃあ…普段お家で練習しているように、今ここで練習して見せてほしいな」
と言って練習してもらうと…
あれ?
あれれ~??
楽譜見てなーい!!!
みなさん、最初の譜読みは楽譜とにらめっこして頑張るんです。
けれど、通して一曲弾けるようになるとだんだん楽譜を見なくなり、
体の動きとなんとなくの雰囲気で弾くようになります。
お家でこの弾き方で練習をし続けるとどうなるのでしょうか。
まず、運動神経だけを頼りに弾いていくので、楽譜を読み、
その音がどんな響きなのか?
どんな音色で弾くと美しいのか?
ということは考えなくなります。
体の動き以外に気をとられてしまうと、手が止まってしまうので、自分が出した音色を耳で聴く余裕もどうやらなさそうです。
音を弾く前に考えること、
弾いた音を耳で聴くことを
やめてしまった瞬間から、
覚えた音が頭の中からこぼれ落ちてしまいます…!!
キャー!!!(;゚Д゚)
どんどん音の流れがあいまいになり、結果せっかく覚えた音も忘れ、途中でとまってしまうことになります。
楽譜を見なくなれば、読譜力も落ちるので新しい曲になる度譜読みに苦労させられることにもなりかねません。
せっかく毎日弾いているのにもったいない…。
というわけで!
もう一回!!
楽譜を見ましょう!
そしてぜひ、途中から弾いて下さい。
最初からではありませんよ?
なんかこう…
こういうTHE★途中っていうところから弾いて下さいね。
この楽譜の途中から弾くということは
①音を読んで、その他指番号や強弱記号などを確認する
②鍵盤の位置を確かめる
③耳で弾いた音を聴いて、そこが曲のどの部分なのか確かめる
…この作業が必要です。
譜読みみたいな感じですね。
普段楽譜を見ないで弾いている方だと
そーとー大変だと思います。
でも、もう一度途中から譜読みをし直すことで、音の流れが細かく分かるようになりますし、迷子になりづらくなりますよ。
ちなみに…
楽譜を見ないで弾く子は、もれなく先生が楽譜にこんな落書きをしてしまいますよ。
おっきいおめめの落書きです。
地味にイヤでしょう?(現在被害者が数名おられます)
次回はこの途中から弾いていくレッスン方法を詳しくお話したいと思います。