こんにちは!
今回は私のグリッサンドの練習方法についてご紹介します。
グリッサンドとは、手を滑らせてなめらかに音階を弾く奏法のことです。
とても華やかでカッコイイのですが、弾く人にとっては痛みが出やすいテクニックです😿
動画で弾き方や練習方法について解説しているのですが、こちらでは動画の中でも特に大切なことをまとめます。


グリッサンドの弾き方
①手の使い方
動画内でグリッサンドの手の使い方を紹介しているのですが、この弾き方が合わない方もいらっしゃると思います。
とにかく手が痛くなければどんな弾き方でも大丈夫というのが個人的な見解なので、まずは自分に合ったグリッサンドの弾き方を見つけていきましょう!
ここでは私の手の使い方を一例としてまとめておきます。
★白鍵のグリッサンド
【右手】
上行形:3と4の指の爪
下行形:親指の爪
【左手】
上行形:2と3の指の爪
下行形:3と4の指の爪
★黒鍵のグリッサンド
【右手】
上行形:2と3と4の指のはら
下行形:2の指の側面
【左手】
上行形、下行形:2と3と4の指のはら
★重音グリッサンド
※重音グリッサンドとは…2つの音を同時にグリッサンドすること
難度高めの技法だけど、両手を使うと難しさが半減する(…と思っています)
【上行形(両手)】
高い音:右手の3と4の指の爪
低い音:左手の2と3の指の爪
【下行形(両手)】
高い音:右手の親指の爪
低い音:左手の3と4の指の爪
どうしても片手で弾かないといけないのであれば…
【右手の上行形】
高い音:3と4の指の爪
低い音:親指のはら
【右手の下行形】
高い音:3と4の指のから
低い音:親指の側面
左手の重音グリッサンドは私はやったことがないので分かりません😇
※重音グリッサンドの場合(人によっては普通のグリッサンドも)、ピアノの個体差によってかなり弾きやすさが変わると感じました。
独断と偏見ですが、鍵盤が軽いと重音グリッサンドもちょっとは弾きやすくて、鍵盤が重いと痛くて弾きにくいです。
私の家のYAMAHAは鍵盤が軽いので、練習すれば重音グリッサンドでもなんとかなりそう!と思って大学時代ラヴェル先生の「道化師の朝の歌」をチャレンジしました。結果なんとかなりました。
大学のステージに置いてあったスタインウェイでこの曲を弾いたときも特に苦労した覚えはなかったです。
一方で、最近お迎えしたSHIGERU KAWAIは鍵盤が重たくて私の手では一生弾ける気がしません😇
②グリッサンドをする時に意識をしていること
・余計な力を抜くこと
(脱力の仕方は動画内で説明しています。)
打鍵をする最低限の力は必要ですが、それ以上の力はとにかく入れないようにしています。
・鍵盤を下まで押しきって弾こうとしないこと
鍵盤の下まで押しきって弾かなくてもピアノの音は鳴るので、イメージ的には鍵盤の半分くらい押さえられれば十分かなと思って弾いています。
③練習方法
Step1.譜読みの段階は音を出さずに始まりの音から(最後の音の指定があれば)最後の音まで、爪や指をあてる練習だけします。
Step2.最初の音と最後の音だけ音を鳴らします。
Step3.白鍵、重音なら最初の音から5つ~1オクターブくらい、黒鍵なら3~4つくらいの音をグリッサンドで鳴らします。
ここで、自分がどのくらいの力を入れて、どのくらい力を抜いたらムリなくグリッサンドが出来るのかここで研究していきます。
※手が痛くなったり、赤くなったりしたら今日の練習はおしまい!と決めていました。
本当に短時間しか練習できないのですが、焦らずに気長に練習します。
どうしても練習したい場合はバンソーコーまたはガーゼなどで指を防御して弾きます。
Step4.少しずつ音を伸ばして完成!!